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大震災から10年目の今年、東北地方を訪問

(This article expired 31.05.2023.)

2021年4月、駐日チェコ大使は、2011年の東日本大震災によって大きな被害を受けた福島・宮城・岩手の東北三県を訪問しました。このうち福島県には、震災によって引き起こされた津波によって事故を起こした福島第一原発があります。チェコ共和国は、震災後に財政援助を行ったほか、被災地の子供たちを保養滞在のために自国に招待した国の一つです。

4月26日には、福島県庁において、マルチン・トムチョ大使が福島県の内堀雅雄知事と会談しました。内堀知事は2011年10月に副知事として、当時日本を訪問中だったチェコ第一副首相で外相のカレル・シュヴァルツェンベルク氏と会談したことに触れ、更にチェコ共和国と知事との個人的な縁についても言及され、和やかな雰囲気の中での会談となりました。当時シュヴァルツェンベルク外相が交わした約束に従って、その後の子供たちの保養滞在が実現したのです。

その支援の一環として、2012年8月に福島県浪江町の子供たちがチェコを訪問しました。当時のことは、先日、トムチョ大使が増子輝彦参議院議員と浪江町を訪れて想起したばかりです(その時の模様はこちら)。

被災地の子供たちのチェコ保養滞在は、プラハのチェコ日友好協会の尽力によっても実現しました。岩手県で最も被害が大きかった大船渡市と陸前高田市からの26名の生徒が、2012年3月にチェコを訪問したのです。この保養滞在にも、当時のシュヴァルツェンベルク外相が後援をいたしました(当時の記事はこちら)。

駐日チェコ大使は、岩手県を訪問した中で、大船渡市の西光寺にある「弔意の碑」と、陸前高田市の東日本大震災津波伝承館の「海を望む場」に献花をいたしました。どちらも、2011年の大震災と大津波によって犠牲となられた方々のために設けられたものです。

4月27日には、同じく震災の被害を受けた宮城県松島町を訪れ、櫻井公一町長と会談しました。会談の中では、2020年秋にオープンとなった同町の松島離宮に話が及びました。ここには、日本の近代建築史に大きな足跡を遺したチェコ人建築家ヤン・レツルが設計した松島パークホテルの塔のレプリカがあります。

 

 

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