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Photo: Šudó univerzita v Hirošimě
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「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」の日本での除幕式を厳かに挙行

2021年12月7日、広島修道大学において、チェコの初代大統領で国際的な認知度も高いヴァーツラフ・ハヴェル氏の思想と行動に着想を得た芸術作品「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」の除幕式が厳かに執り行われました。来賓として、広島県の湯崎英彦知事、広島市の松井一實市長も出席し、岸田文雄首相からも祝辞が寄せられました。会で読まれた祝辞の中で、岸田首相は、世界における自由と人権を求める闘いにおいてハヴェル氏が果たした功績を顕彰しました。「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」が設置されるのは、広島がアジアで初めてであり、近年様々な出来事が起こっているアジア大陸において、その使命は日本以外にも国境を越えて果たされて行きます。

チェコの国樹である菩提樹の代わりに日本の桜がその中央を占めるベンチの設置は、ヴァーツラフ・ハヴェル元チェコ共和国大統領の国際政治における意義、自由と民主主義に対する姿勢、1995年に広島で開催された国際会議「希望の未来」での重要な開会スピーチなどを踏まえ、広島修道大学とチェコ共和国大使館が議論し決定しました。決定過程においては、原爆ドームが国際的に著名なチェコの建築家ヤン・レツルによって設計されたという事実、広島修道大学とチェコの大学が協定校であるという事実も大きな役割を果たしました。このプロジェクトの実現にあたっては、ビロード革命前後に五年にわたってチェコに研究滞在をし、その後も一貫してチェコを研究されている国際コミュニティ学部の矢田部順二学部長にも、重要は役割を果たしていただきました。

ベンチの除幕式が行われる今年は、ヴァーツラフ・ハヴェルの生誕85周年と、没後10年の記念の年でもあります。著名な劇作家であり、代表的な反体制知識人であり、チェコスロヴァキアとチェコ大統領を歴任した同氏は、チェコ人としては他に例を見ない国際的な名声を得ています。

式には、駐日チェコ大使館のマルチン・トムチョ大使、広島県の湯崎英彦知事、広島市の松井一實市長、外務省欧州局の宇山秀樹局長、学校法人修道学園の林正夫理事長、広島修道大学の三上貴教学長らが出席しました。

除幕式に続いて、ヴァーツラフ・ハヴェルをテーマとした二つの講演会が行われました。講演者は、日本学者として知られるダニエラ立古氏と、著名なチェコ研究者の篠原琢教授で、共に東京外国語大学で教壇に立たれています。会場である広島修道大学には、チェコと日本の交流百周年に合わせて大使館によって作成されたバナーも展示されています。

建築家でデザイナーのボジェック・シーペクの作品である「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」は、アメリカのジョージタウン大学やイギリスのオックスフォード大学など、チェコ国内外の多くの場所に設置されています。円卓の中央にチェコの菩提樹が生え、傍に置かれた2つの椅子には、民主主義の礎となる開かれた自由な議論を象徴するハヴェル流のハートがあしらわれています。広島における「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」は、アジアで設置された最初のベンチとして、表現の自由、メディアの自由、政治思想の自由が現在多くの場所で抑制されているか直接弾圧を受けている東アジアの地域で、これらの価値観を重要かつ雄弁に思い出させるものです。

ギャラリー


Odhalení lavičky Václava Havla v Japonsku