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Photo: Velvyslanectví ČR v Tokiu
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東京外語大のチェコ語科学生がレーモンド設計事務所を訪問

(This article expired 30.09.2023.)

2021年7月3日、東京外国語大学でチェコ語を専攻する学生たちが、教授陣とともに、チェコの建築家アントニン・レーモンドによって設立されたレーモンド建築事務所を訪れました。一行を案内したのは、建築家の土屋重文氏です。土屋氏は、若くしてこの建築事務所に入り、日本の近代建築においてレジェンド的な存在であるアントニン・レーモンドと共に仕事をした人です。

訪問は、レーモンドが自ら設計し、彼の妻でフランス人デザイナーであるノエミが内装で協力したスタジオから始まりました。土屋氏はこの建築家の生涯を、プラハ西郊の町クラドノでの出生から説き起こし、著名なアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトのもとでの研鑽、その後来日して、西洋建築と日本の要素を取り入れた数々の有名な建物を設計した経緯を説明しました。それらの建物の中には、星薬科大学本館、群馬音楽センターなどがあります。その他に、聖オルバン教会や聖アンセルモ目黒教会などがあり、学生たちはここも訪問しました。

レイモンドが設計した建物は、その構造、シンプルさ、環境との調和性、耐震性等によって、現在においても比類がないものと見なされており、その保存に多くの注意が払われています。レーモンドは、日本の近代建築の創始者の一人と見なされ、彼が東京に設立した事務所は、設立百周年を迎えた今年もなお、レーモンドの遺産を保持しつつ、精力的に活動を展開しています。

東京外語大のチェコ語学科は、学生たちにチェコ語だけでなく、チェコの歴史と文化を、特に日本との関連に焦点を当てて紹介してきました。今回の訪問も、その一環です。当大学の教授陣の素晴らしい活動に感謝いたします。

駐日チェコ共和国大使館も、東京外語大のチェコ語科学生によるこのレーモンド建築事務所訪問を、物心両面から支援いたしました。

 

ギャラリー


Architektonický ateliér Antonína Raymonda